無人コンテナ船 東京湾へ 荒れる海の次は過密海域

国内

2022年3月3日 木曜 午後6:09

上下左右に揺れながらも、冬の荒れる海を進むのは、無人のコンテナ船。

1月、日本海で270kmを無人で航行することに成功した。

世界初の偉業を成し遂げた、無人コンテナ船。
その挑戦は、終わっていなかった。

今度は東京湾を進もうという。

1日に行き交う船の数は、およそ500隻。
世界でも有数の混雑した海。

チャレンジは成功するのだろうか。

2月26日、東京湾の港を出た、無人コンテナ船。
行く手に早速、船が現れる。

すると、コンテナ船は、自分で右に向きを変え、衝突しないコースをとった。

今回の実証実験では、東京湾と三重県の港を航行。
その距離は、往復およそ790kmに及ぶ。

そして1日、4日間かけて東京湾に無事に戻り、実験は成功した。

AI(人工知能)や遠隔操作などの技術で、船が密集する海でも、無人で運航できることが証明された。

プロジェクトの旗振り役の日本財団は、2025年までの実用化を目指していて、海の事故を減らすことや、人手不足の解消などが期待されている。