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作成日:2023年12月18日
「SusHi Tech Square」は、有楽町駅前にある入場無料の施設です。東京都が推進する「Sustainable High City Tech Tokyo = SusHi Tech Tokyo」の取り組みの一環として、2023年8月にオープンしました。SusHi Tech Squareでは、最先端のテクノロジー、多彩なアイデアやデジタルノウハウによって「持続可能な新しい価値」を生み出す、東京発の取り組みをインタラクティブな展示を通じて発信しています。SusHi Tech Squareの1階「Space」では、展覧会やワークショップなど、多彩なコンテンツを発信。「リアルの場ならでは」の体験型メディアアート展示や、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のスポーツレガシーの展示、東京の豊かな自然や生き物をデジタルを活用して紹介する体験型の展示などを行っています。2階、3階「Tokyo Innovation Base」はスタートアップと多様な主体が交流する拠点となっています。SusHi Tech Squareでは、東京が世界最大規模の都市圏へと変貌を遂げた経緯を紹介するだけでなく、訪れた人一人ひとりがテクノロジーと私たち人間の関係を考え、未来をみつめることができます。
都市にひそむミエナイモノ展 Invisibles in the Neo City
メディアアート展では、アートとテクノロジーを触媒に、一人ひとりが常識や固定観念をくつがえす新鮮な視点を発見することができます。
第2期展覧会「都市にひそむミエナイモノ展 Invisibles in the Neo City」(会期:2023年12月15日~2024年3月10日)では、東京にある、目には見えないけれどいたるところにある隠れたものに焦点を当てています。たとえば、「聖地のゴースト」として、アニメの聖地としての東京を表現した作品が登場。大きな道路、静かな路地裏の神社など、アニメに登場したエポックな場所は、聖地巡礼をするアニメファンにとっては不思議な場所=異界とつながるトリガーとなる場所であることが、現実と非現実が折り重なる映像作品として表現されています。
「Metabolism Quantized」は、建築物を3Dデータとして鑑賞することができる展示作品です。高度なデジタルマッピングを駆使して、「中銀カプセルタワービル」をはじめとした東京の名建築を蘇らせました。銀座にあった中銀カプセルタワービルは、140個の交換可能なカプセル型居住空間からなる画期的な建築として知られていましたが、2022年に惜しまれつつ解体されました。この作品では、その複雑な形状を3次元計測技術で正確に記録し、仮想現実として体験するとともに、建築の価値を後世に継承することを目指しています。
「How (Not) to Get Hit by a Self-driving Car」では、AIと人間が競うユニークな体験型作品が登場。自動運転車が通過するという設定で、AIに「歩行者」と検知されないように横断歩道を渡り切るゲームで、プレイヤーが勝つたびにAIに歩行者を検知できなかったデータが蓄積されます。このことにより、未来のより安全な自動運転技術の構築に寄与する可能性があるのです。
セマーン・ペトラ《About their distance》
Tomo Kihara & Playfool《How (not) to get hit by a self-driving car》
TOKYO2020レガシー展
TOKYO2020レガシー展(第2期会期:2023年12月15日~2024年3月10日)では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会にスポットライトを当てています。スポーツのすばらしさとともに、TOKYO2020大会の持続可能性、多様性、被災地復興などのメッセージがどのように実現されたか、大会で実際に使用された資産の展示を通じて知ることができます。
たとえば、アルミニウム製の聖火リレー用トーチには、東日本大震災後の仮設住宅のサッシを再生した材料が使用されており、柄の部分には視覚が不自由な聖火ランナーに配慮した触覚インジケーターが備えられています。また、裏面には点字でパラリンピックのメッセージが刻まれています。訪れる人は、トーチを実際に手にとり、記念撮影を楽しみながら、TOKYO2020大会のさまざまな取り組みについてあらためて知ることができるのです。
メダルの展示では、家庭に眠っている携帯電話等の小型家電から金、銀、銅を抽出し作られたことなどが合わせて紹介されています。他にも、選手村で使用された段ボールベッドや大会を通じて作成されたピクトグラムなど、さまざまな関連資産の展示を行うとともに、東京の街が大会を通じて、障害を持つ観客や選手のニーズに対応するためにどのように変化していったのかについても紹介されています。
無観客となった開閉会式や競技会場関連の展示にも注目してください。開会式の国歌独唱時に着用されたレインボーカラーのドレスや、サラウンドスピーカーと振動を感じる台座を備えた体験展示では、会場の熱気を体感することができます。フォトスポットでAR技術を使って大会マスコットのミライトワとソメイティと一緒に撮影することもできます。
また、競技体験コーナーでは、東京2020パラリンピック大会で注目を集めたボッチャを再現したサイバーボッチャやe-スケートパークなど、家族や友人と気軽に遊びながら競技の魅力に触れることができます。
※展示内容は変更になる場合があります。
SusHi Tech Square
営業時間・定休日・料金等の最新情報については公式ウェブサイトでご確認ください。
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