谷亭街道にある緑然(リョクゼン)ダチョウ養殖場を訪れると、数十羽の灰褐色のダチョウが健やかな姿で、のんびりと歩き回ったり、互いに戯れたりと、悠々自適な様子を見せています。ちょうどその時、飼育員が忙しく野菜を刻んで、これらの大きな仲間たちの「昼食」を丹精込めて準備していました。
養殖業者がダチョウの卵を採取している様子
養殖場の責任者である田昆崙(デン・コンロン)さんは、起業のきっかけをこう振り返ります:「2018年に湖北省を旅行した際、他の人が養殖しているダチョウがとても興味深く感じました。詳しく調べてみると、ダチョウは成長が非常に早く、繁殖力が強く、病気への抵抗力も強いという特徴があることがわかりました。さらに、当地には青刈り飼料や牧草が豊富にあり、養殖コストを効果的に抑えながら収益を上げることができると考えました。そこで、その年の末にダチョウ養殖の道を歩み始めることにしたのです。」
養殖基地で悠々と歩き回る三々五々のダチョウたち
説明によると、ダチョウは体全体が有用な資源とされています。ダチョウ肉やダチョウの卵は高い食用価値があるだけでなく、羽毛、皮革、脚の骨なども再利用が可能です。さらに、ダチョウオイルは化粧品の重要な原料となっており、ダチョウ養殖は非常に広い発展の展望があります。また、ダチョウ養殖は飼料生産や屠殺加工などの関連産業の発展を促進し、村民により多くの雇用機会を提供することができます。
現在、養殖場では20羽余りのダチョウを飼育しており、1羽あたりの純収益は約3,000元です。さらに、養殖場は成熟した孵化技術を活かし、年間の孵化受託による収益は50万元に達しています。「今後は養殖規模を拡大し、自家繁殖・育成の道を進み、飼育数を増やしていく計画です。ダチョウ養殖を規模化・標準化へと発展させ、産業チェーンの持続的かつ安定した前進を確保し、ダチョウ養殖を農村振興の力強い原動力としていきたい」と田昆崙さんは自信に満ちた表情で語っています。