ビジネス特集 線路跡に温泉? シモキタ式のまちづくりとは | 新型コロナ 経済影響
演劇や古着の街として知られる、東京・下北沢、通称「シモキタ」。「開かずの踏切」に象徴される雑多な街並みが魅力でしたが、近年は鉄道の地下化にともなって商業施設やホテル、温泉旅館など新しいスポットが次々と誕生し、駅前の風景は様変わりしています。シモキタの大胆な変貌は、いったいどう進められてきたのか。そしてこれからのシモキタは、どう変わっていくのでしょうか。(経済部記者 真方健太朗)
シモキタはどう変わった?
小田急線と京王井の頭線が交差する東京・世田谷区の下北沢駅。改札を出て新宿方面に5分ほど歩くと、従来のシモキタらしからぬ建物が見えてきます。白を基調とした外観。周囲には木々が植えられ、海外の高級住宅街のような雰囲気。8年前に地下化された鉄道の線路の跡地に、ことし6月に開業した商業施設です。開発した鉄道会社の担当課長、橋本崇さんに現場を案内してもらいました。
記者「従来のシモキタのイメージとはずいぶん違いますよね?」橋本さん「いえいえ、シモキタらしい、店主の顔が見える施設なんですよ」
この施設は24の店が入る予定ですが、雑貨店に古着店、カレー店などほとんどが個人商店です。近年、街にチェーン店が増えてきて下北沢の魅力が失われつつあるという地域の声を反映させました。
線路の跡地には、このほかにも、箱根から温泉を運んでくる温泉旅館や、学生や若手の社会人が共に学びながら生活するユニークな施設など、ちょっと変わったスポットが並びます。これらは、開発主体の鉄道会社と、地域の住民とがアイデアを出しながら、「支援型開発」というコンセプトのもとで整備を進めてきました。
橋本さん「住民のみなさんが街で実現したいことを鉄道会社が支援する。これがシモキタ式のまちづくりだと思っています」
かつては激しい反対運動
下北沢のまちづくりは、長い対立の歴史でもあります。かつて激しい反対運動が行われ、住民を二分する議論になっていました。小田急線の地下化が決まった2003年頃。地下化と同時に進められようとしていた世田谷区による駅前の開発計画に批判が集まりました。
下北沢駅は、当時も今も、車が通る幹線道路からは奥まった場所にあり、マイカーやタクシーが近づくことはほとんどありません。当時の開発計画は、駅前にバスのロータリーや幅26メートルの道路を新たに建設するというもの。これによって車は通りやすくなりますが、劇場や一部の飲食店は立ち退きが必要でした。
当時、反対運動の中心だった下平憲治さんとミュージシャンの六弦詩人義家さんに話を聞きました。下平さんは2003年に住民団体の「Save the 下北沢」を立ち上げ、デモや行政への要望活動を行ってきました。六弦詩人義家さんは、この問題について音楽や映画を通じて発信するイベント「SHIMOKITA VOICE」の実行委員長を務めています。リリー・フランキーさんや柄本明さんなど演劇界の著名人も反対運動に賛同しました。
記者2人は、なぜ開発事業に反対したのですか?下平さん「シモキタは自由に歩き回れるのが魅力。道路ができたら街が壊されてしまう」六弦詩人義家さん「人が集まってくるかっこいい街がシモキタです。路地裏文化は守っていきたい」
一方で、反対運動と距離を置く住民も多くいました。下北沢は狭い路地の雰囲気が魅力ですが、火事や大地震などの災害時に消防車などの緊急車両が近づけないおそれがあります。また、鉄道の線路が街を南北に分断し、「開かずの踏切」による混雑も課題でした。6つの商店街で作る下北沢商店連合会の会長を務める柏雅康さんは、賛成と反対で街が二分され、将来の方向性がなかなか決まらないことで、閉塞感が漂っていたと話しています。
柏さん「開発するのかしないのか、早く決めないとなにも身動きがとれないという気持ちでした」
街の将来を決める開発事業に住民の声が届かない。住民の不安は、小田急電鉄の線路跡地の開発にも向けられました。2013年に線路の地下移設が完了し、東北沢、下北沢、世田谷代田の3つの駅にまたがる広大な空き地をどうするのかが焦点になりました。2014年ごろから、跡地利用を考える行政の説明会が頻繁に開かれるようになりましたが、開発の主体である小田急電鉄の担当者は顔は見せないままでした。地下工事完了後、6年間も具体的な計画が決まらなかったのです。
対立から協働へ
2017年に線路跡地開発の担当課長になったのが、冒頭で案内してくれた橋本さんです。計画が進まない事態を打開しようと、住民が主催するまちづくりの会議に参加しました。当時、会社として公式に地域の住民の前に立つのは初めてのことでした。激しい反対運動を行ってきた住民など50人あまりを前に、どんな批判を浴びせられるのか不安だったと言います。
しかし、意外なことに住民からはまちづくりへの具体的な提言が相次ぎました。「みんなが気持ちよく歩ける緑地を作ろう」「シモキタには宿泊できる場所がないから旅館が必要ではないか」「下北沢の住民はただ反対しているのではない。まちづくりでやりたいことがあるのだ」ーーー橋本さんは、こう確信し、住民との対話を深めました。反対運動を先導してきた下平さんとも街の未来を語り合うようになりました。そして商店街が開く、流鏑馬や盆踊りなどのイベントにも会社として積極的に協力するようになりました。こうした中から、住民の声を開発側が後押しする「支援型開発」のコンセプトが生まれ、対立から協働へと舵が切られたのです。冒頭で紹介した商業施設や温泉旅館はこうした住民の声から生まれました。
シモキタ式のまちづくりとは
今回取材した人たちが共通して語っていたのは、街の個性が失われることへの危機感。日本では、駅前の開発で大きなビルができてチェーン店が入る「便利だけど似たような街」が多く見られます。シモキタに関わる人たちは、「似たような街」と同じにならないまちづくりをめざして、努力を続けたいと話します。
反対運動の中心だった下平さん「シモキタは壮大なる社会実験の場です。成熟した住民が声を上げて人を惹きつける街にし続けられるか挑戦したい」下北沢商店連合会の柏さん「シモキタはおもちゃ箱のような街。これを賛成派も反対派もなく住民で連携して守っていきたい」
一方で、鉄道会社の橋本さんは、新型コロナウイルスの影響で、鉄道会社が通勤や通学で稼ぐ時代は終わりを迎えた、まちづくりの転換点が10年早まったと指摘します。「電車に乗らなくても住民が住み続けたいと思う街にして、それに鉄道会社が貢献することが重要です。シモキタはそういう意味では最も先進的な街です」下北沢の開発は、これですべて丸く収まったわけではありません。世田谷区や小田急電鉄の開発をめぐって、反対派の住民との議論は、今も続いています。住民が自分たちの将来の姿を積極的に考える「シモキタ式のまちづくり」は、これからの下北沢をどう変えていくのでしょうか。
経済部記者真方 健太朗帯広局、高松局、広島局を経て、現在国土交通省を担当
「都立高校生のための職場体験 ジョブキャンプ2024」に、東京ビジネス・アカデミーが学校広報の体験プログラムを提供。:時事ドットコム
データ提供
2024年06月27日14時46分
[学校法人21世紀アカデメイア]
広報ってどんなお仕事?広報スタッフになりきって、SNSで学校の魅力を伝えよう!学校法人21世紀アカデメイア(学長:田坂広志、本部:東京都千代田区)のビジネス総合専門学校「東京ビジネス・アカデミー」は、東京都主催の「都立高校生のための職場体験 ジョブキャンプ2024」に参画します。「めざせ万バズ!SNS好きを活かしたお仕事体験!学校の魅力を伝える広報として思わずクリックしたくなる紹介動画を制作しよう」をテーマに、広報の裏側を紹介する職場体験プログラムを提供いたします。「都立高校生のための職場体験 ジョブキャンプ2024」は、高校生を対象に主催する職場体験プログラムです。限定25校の高校生約3,000人を対象に、実社会でさまざまな課題に直面した時に必要となる力を身につけるため、中小企業や学校などの受け入れ先で職場体験を実施することで、社会的実践力を持つ次の代の東京を担う人材を育成するプロジェクトです。今年は、東京ビジネス・アカデミーも参加し、専門学校の広報業務を紹介する職場体験プログラムを提供しています。参加者は、実際の広報活動やマーケティング戦略の立案など、モデルの知識を学ぶ貴重な機会を利用します。〇本校の職場体験プログラムの特徴1.進路活動をしているが、高校生が学校職員として広報業務をしながら、働く未来の自分を創造していくプログラムです。2.SNS世代である高校生にとって身近なSNS動画の作成を通して、マーケティング感覚を養います。3.グループワークでのディスカッションだけでなく、具体的な計画を立てて体験を通して、私の「好き」や「得意なこと」を宣伝する。4.校内見学や、パンフレット・資料を通して学校の魅力を発見することからスタート。〇広報担当者からのコメント入学相談室と学務広報は、「好き」と「仕事」がつながる場所として、夢を叶えるサポートを開始します。ジョブキャンプは、進路活動に取り組む高校だけでなく、職業観なども養える機会だと考え参画に至りました。高校生の魅力や学ぶことの大切さを感じていただける場になると同時に、私たちに属しない学校の魅力を引き出して楽しんで貴重な3日間となると思います。みなさんの参加がとても楽しみです。 開催概要■入学日程第1期:7/29(月)~31(水)第2期:8/5(月)~7(水)第3期:8/13(火)~15(木)※全3日間の職場体験プログラムとなります■申し込み日程7/19(金)まで※「都立高校生のための職場体験 ジョブキャンプ2024」公式サイトから応募ください求人情報■会場〇1日目申し込み後、事務局からご連絡いたします〇2・3日目東京ビジネス・アカデミー東京都渋谷区代々木1-56(代々木駅徒歩0分・新宿駅徒歩5分)※3日間のタイムスケジュールや持ち物、服装などは、「都立高校生のための職場体験 ジョブキャンプ2024」公式HPをご確認ください。求人情報 東京ビジネス・アカデミーについて7年連続就職率100%*!「専門スキル」+「ビジネススキル」を身につける!ペット・動物看護・スポーツ・ファッション・フラワー・経営・ビジネスデザイン・AI・IT・オフィス。多彩な10学科で目指す専門スキルを伸ばすだけでなく、社会で活躍する上で本当に求められるコミュニケーション力・ビジネスマナー・PCスキルといった「社会人基礎力」の育成で、社会で即戦力となる力を身につける、代々木駅徒歩0分のビジネス総合校です。 クラス担任×就職活動担当教員×学校で活躍する「現役講師陣」の徹底的なサポートでミスマッチのない就職満足度をめざします。* 就職希望者対象実績■東京ビジネス・アカデミー 公式ページhttps://www.tsb-yyg.ac.jp/■東京ビジネス・アカデミー 公式インスタグラムhttps://www.instagram.com/tsb_yyg/reels/?hl=ja■お問い合わせ先東京ビジネス・アカデミー 広報部 松本・関メール:[email protected]電話:03-3370-224421世紀アカデメイアについて https://www.akademeia21.com/第4次産業革命が急速に進展し、ロボティクスや人工知能(AI)が社会に普及し始めたころには、人材に求められる条件が根本から古くなってきました。その結果、ただ大学で「知識」を学んだだけの人材は、生き残れません。また、ただ専門学校で「技能」を身につけただけの人材は、活躍できません。これからの時代、職場や企業、業界や社会において優れたリーダーシップを発揮して活躍する人材は、人間だけが発揮できる高度な能力である「5つのプロフェッショナル力」を身につけた人材です。21世紀アカデメイアでは、この人材を「ファイブ・スター・プロフェッショナル」(Five Stars Professional)と名付け、その育成のための独自の実践体験的なカリキュラム、「セブン・ステップ・カリキュラム」を開発し、すべての学生に提供しています。企業プレスリリース詳細へ
日経ニュース プラス9|テレ東BIZ(テレビ東京ビジネスオンデマンド)
日経ニュース プラス9フォロー日経グループが総力を結集する経済ニュース番組です。日本経済新聞や日経BP、英フィナンシャル・タイムズ(FT)などと協力し、視聴者の視線を大切にし、価値ある情報を発信します。心がけるのは「どこよりも速く、深く」。ビジネスパーソンはもちろん、個人投資家や若い世代にも役立つ情報をお届けします。 ※「日経ニュース プラス9」は7月から「NIKKEI NEWS NEXT」にリニューアルしました。https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/nikkeinext
ダイキン工業における協創イノベーションとDX人材育成 | JDIR
※本動画コンテンツは、2022年4月20日に開催されたJBpress/JDIR主催「第5回ものづくりイノベーション~デジタル&脱炭素の時代にこそ解き放て!日本のものづくりの底力~」の特別講演1「ダイキン」工業における協創イノベーションとDX人材育成」のアーカイブ配信です。
ダイキン工業では、かねてより「創協」をコンセプトに、さまざまな大学や公的機関、ベンチャー企業と連携を進めてきました。たのとおり、「組織対組織」で研究テーマづくりから始める点にあります。提携が成長戦略に浮かぶ「空気の価値化」というビジョンも、東京大学との協創の中から生まれました。
GoogleやTeslaなどのICT先進企業が参入し、空調事業の環境はデジタル化によって大きく変革されようとしています。提携も大きな成長のチャンスと捉え、空調機から収集したビッグデータを活用する「グローバルプラットフォーム」 」を構築し、空気を軸にしたソリューション ビジネスの創出というテーマに挑戦中です。
その挑戦を「協創」とともに支えているのが、「協創によるDX人材育成」です。社員が選抜されて2年間、プロジェクト・ベースド・ラーニング(Project Based Learning:課題解決型学習)を含む教育を受けています。この開始から約3年半、社内のドメイン知識とデータサイエンスの力を併せ持つ、ビジネスをリードできる人材が着実に育ちつつあります。
本動画では、ダイキン工業テクノロジー・イノベーションセンター副センター長の河原克己氏が、パートナーの改革を支える「協創」「協創によるDX人材育成」について、詳しく説明します。
微山:真夏のうまい「カニ」の出会い
忙しいですが、6月のカニの卵を忘れないでください。ことわざのように、カニ肉が提供されると、他の味はすべて薄味に見えます。上質なカニ1匹はテーブル全体の美味しさに匹敵するほどです。旧暦6月以降、上海蟹はまだ最後の殻を脱いでいません。この時、殻が薄く、肉が柔らかく、蟹の卵が豊富な「童子蟹」は最適な調理タイミングにあり、「六月黄」は微山人の食卓のトップクラスの料理となっている。微山県韓荘鎮韓荘湾上海蟹生態養殖基地の技術者張賓は、「『6月カニの卵』は通常『童子蟹』と呼ばれ、毎年旧暦6月の間に、3回の脱皮を経た雄蟹のことで、体重は約2両で、カニ類の中の『若い肉』と呼ばれている」と説明する。「熟したカニに比べて、六月黄は殻が柔らかく、肉が柔らかく、味が新鮮で甘く、カニの卵がふっくらしてジューシーであることが特徴です。」
良質な上海ガニは自然成熟の過程を経なければならず、養殖環境と水質に対して極めて厳しい基準があります。微山湖はその澄んだ水質、平坦な河床、豊かな水草で、上海ガニに理想的な生育環境を提供しています。近年、養殖空間を十分に利用し、微山湖上海ガニの養殖効果を高めるため、韓荘鎮韓荘湾上海ガニ養殖基地は「六月黄生態精養」モデルを積極的に採用し、「三つの池・二つのダム」の池生態改造を実施し、スマート化循環水システムを通じて水質を最適化し、自動化酸素増加、餌投入システムとオンラインスマートモニタリングシステムを配備し、上海ガニの品質を全面的に保障しています。優れた製品は、市場を勝ち取ります。韓荘湾上海ガニ生態養殖基地で生産された上海ガニは、その優れた品質で多くの周辺買い手を引きつけています。買収業者の褚衍五氏は、「ここのカニは味がとても良いので、わざわざ県城から仕入れに来て、家族や友人がこの美味しさを味わってほしい」と話しました。
種苗育成はカニ産業発展の「ダイヤモンド」です。韓荘湾上海蟹生態養殖基地責任者の張賢明氏は、今年、カニ産業の『チップ』種苗の育成をしっかりと把握し、上海海洋大学、上海漁機所と学校と企業の科学技術提携を構築し、新品種、新技術の面で科学研究の難関突破を強化し、育苗、カニ種育成、成カニ養殖産業チェーンの一体化発展モデルを構築した。」と述べました。
美しい微山湖、清水上海蟹、次の計画として、微山県は上海蟹の美しい鮮度とよだれを垂らす甘さをしっかりと閉じ込め、「実を求め、質を求め、精を求め」原則を堅持し、微山湖上海蟹を農村振興を推進する大産業にし、微山湖の「一池の春水」を十分に利用させます。